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フィリップスに出品される文豪ラルフ・エリソンのオメガ スピードマスターは誰の手に?

これでエリソンは、時計界でも注目される存在になるのだろうか。

予言者が尊敬されるのは、自分の国や郷里以外だということわざがある。オメガ小説家のラルフ・エリソン(Ralph Ellison)も名声がないとは言えないが、例えばポール・ニューマン(Paul Newman)のように、時計と関係が深いセレブレティのようなお茶の間まで浸透した知名度には遠く及ばない。1913年、オクラホマ州オクラホマシティに生まれたエリソンは1994年にニューヨークで逝去したが(享年81歳)、生涯で発表した小説はわずか1作であった。

オメガ スピードマスター スーパーコピーアポロ13号 45周年記念 スヌーピー アワード311.32.42.30.04.003

品名 スピードマスター
型番 311.32.42.30.04.003
ケース径 42.0mm
ケース素材 SS
防水性 5気圧
ストラップ ナイロン
ムーブメント 手巻き、Cal.1861
付属品 内箱、外箱
保証 当店オリジナル保証3年間付
商品番号 omger201654
ケースバックには「シルバースヌーピーアワード」の副賞としてNASAからオメガに贈られたシルバー製メダルを再現した「宇宙遊泳を楽しむスヌーピー」の姿がで描かれ、特別なモデルであること示しています。ベゼルディスクはセラミック製の黒いアプライドインデックスに黒い針で、タキメータースケールにはスーパールミノバが使われています。

私が“入手した”とやや曖昧な表現に止めたのは、この時計の所有歴は確かなものの、エリソンが自分で買ったのか、それとも贈られたのか判然としないためだ。当時のスピードマスターはセンスのある人がスーツに合わせるような時計ではなかった。テーラードスーツにハイキングブーツを合わせるなど、ジャンニ・アニェッリ(訳注:トリノ出身のイタリアの実業家。イタリアの自動車会社フィアットの元名誉会長でファッションアイコンとしても有名)のハイ&ローの組み合わせは後世になってからのスタイルである。エリソンのような趣味の持ち主は薄い金無垢の、おそらくシンプルな時計を選ぶだろうと思っていたが、そうではなかった。実際、数え切れないほどの写真が証明しているように、彼は生涯にわたってスピードマスターを身につけていたのだ。